【mixi転載】小國英雄シナリオ集はスゴイ

投稿者: | 2009/06/13

「男の花道 小國英雄シナリオ集」

読め!! 読め!! 読め!!

年鑑代表シナリオを読んだって、面白いと思うのは各巻に2〜3本だ。
日本シナリオ大系だって、各巻に数本だ。
伊丹万作Wのシナリオ集だって、山中貞雄Wのシナリオ集だって、
すべてが面白いわけじゃない。
ところが、この小國英雄Wのシナリオ集は、どれもが面白い!!
しかも、各々が違う顔を持っている。

昨日まで、最大の教科書は、全集黒澤明の、
初期と末期の、黒澤明W単独執筆の作品群だと思っていた。
それを5馬身くらい引き離して、
今日からは、小國英雄シナリオ集が、オレの最高フェイバリットだ。

黒澤明脚本や橋本忍W脚本には、コメディ性が無い。
七人の侍W千秋実Wの薪割り流や、椿三十郎W入江たか子Wの超然とした性格、
つい笑ってしまう部分は、小國英雄のモノとしか思えない。

『椿三十郎』(黒澤明/1962)

黒澤映画に、スピーディさやスマートさを持ち込んでいるのも、
黒澤明、橋本忍、菊島隆三W…の誰かと考えると、
やっぱり小國英雄になってしまう。粋とか洗練とかは、小國英雄のモノだろう。

おもしろさの職人芸、それが小國英雄脚本だ。

ちなみに、私のお気に入りは、1960年の月形龍之介Wの水戸黄門。
この大友柳太朗Wと中村錦之助(萬屋錦之介W)が素晴らしい。
人物造形が一筆書きで、そのシンプルさが清らかなのだ。