映画に大事なのは、残酷であること

投稿者: | 2011/10/11

映画において大事なのは、生きてゆくことの残酷さに向きあうことではないか?

私が最初に「残酷さ」を感じたのは、『サード (映画)W』だった。ラストで【 2II 】が主人公に1周遅れながらも、走らねばならないシーン…。そして『東京物語W』で、ひとり残された笠智衆…。
(このことは、過去の投稿に書いた)

心に残る映画が、残酷であることを決定づけたのは、木下惠介W監督の作品群だった。

『カルメン故郷に帰る』木下惠介(1951)

カルメン故郷に帰るW』で、主人公のリリー・カルメンは、ストリップで故郷の人々を啓蒙できたと、誇りに満ちて東京へ戻ってゆく。ストリップは卑俗な芸であり、それを芸術だと信じているのは、リリーだけだと気づきもせずに… 嗚呼… 残酷だな〜ああ〜〜

そして、『二十四の瞳 (映画)W』の、字幕…

『二十四の瞳』木下惠介(1954)

彼ら自身の喜びや 彼ら自身の悲しみの中で!!!

「彼ら自身の喜び」や「彼ら自身の悲しみ」は、事実を的確に表している。
人は所詮、個であり、自分自身のことは自分自身しかわからない。…その通りだ。しかし痛い。
でもこれこそが現実であり、そこから生きる強さが生まれる。

私はこれを 【 前向きな残酷さ 】 と定義したい。

◇ ◇ ◇

2007年、『二十四の瞳』DVDは、デジタルリマスター版に変わった。フィルムの傷を消し、画面の揺れを止め、お化粧をしたように綺麗になった。しかし、
デジタルの欺瞞にだまされてはいけない!!
息を呑むロケ撮影の雄大さを無くし、字幕も読みにくくなり、大事なディテールを失った。
以下、警告のために画質比較を載せておきます。

『二十四の瞳』DVD(旧盤)

『二十四の瞳』 DVD (旧盤)

『二十四の瞳』デジタルリマスターDVD

『二十四の瞳』デジタルリマスターDVD

『二十四の瞳』DVD(旧盤)

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『二十四の瞳』デジタルリマスターDVD

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『二十四の瞳』DVD(旧盤)

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『二十四の瞳』デジタルリマスターDVD

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『二十四の瞳』デジタルリマスターDVD

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……デジタルの欺瞞にだまされてはいけない!! (買うなら旧盤)


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