コロナ禍の小劇場 by わかち座
長野県小諸市で活動をつづける劇団「わかち座」が、稽古場を「コロナ禍」仕様に変えた。これは個人の住居だからできる魔改造だ。
わかち座はこの場所を、使いたいかたがたに開放しています。場所に困っているかた、方法を模索しているかた。この会場を使ってみてはいかがでしょうか
まず、中央の舞台のまわりは、ビニールシートで囲われている。縦横の柱は農業用の園芸支柱で、シートは、ビニールハウス用のクロスバンドで留めている。
周囲には、上(かみ)・下(しも)に、おのおの10席ほどの椅子があり、椅子の間にも、1席ごと、もしくは2席ごとに、ビニールシートが張られている。
客席から見た舞台は、ビニールシート1枚でさえぎられているが、この写真ほど見えづらくはなく、照明をあてたり、窓をブラインドや暗幕で遮光することで、改善できるだろう。
天井は高く、照明機材も常備され、さまざまな角度からのライティングが可能だ。
室内とは別に、開放された空間として、屋外での公演も想定している。
席の前後は、通常より広い間隔で、調整ができる。雨から観客を守りたければ、天井の遮光ネットを、防水シートに変えれば良い。
舞台の後方には、木々があり、ロープや幕を張ることもできる。この空間は、車道とつながっており、バイクや車の乗り入れも演出できる。奥に拡がる青いネットはブルーベリー畑で、近隣の住宅とは、ほどほどの距離を保っている。
ここは、「わかち座」主宰:黒岩力也さんの仕事場「ブルーベリーガーデン黒岩」のなかにある。
建物の天井裏がロフトになっており、滞在制作も可能だ。
稽古での利用、公演での利用、どちらも相談を受け入れている。コロナ禍のこころみとして、自粛解除後のテストケースとして、この場所を利用してみてはいかがでしょう。お問い合わせは、下記のWEBサイトから。
わかち座
Homepage:https://steelwool.wixsite.com/wakachiza