2025映画BESTと 『NVC』『風の谷』
2025年の私のお気に入り映画は、この3本に尽きる。繰り返し観たい。
ここ何年かで読んだ本で、興味深かった『NVC』『ティール組織』『「風の谷」という希望』をベースに何かつくれないかと考えていたのですが、この映画3本に刺激を受け、これらに挑みたくて、プロットの準備を始めてしまいました。
ワン・バトル・アフター・アナザー(ポール・トーマス・アンダーソン)

ポール・トーマス・アンダーソンの、人を描くことへの執着が、いつもは重々しいのに、これは笑いを伴って、硬いけれど弾んでいる。役者たちの嬉々とした、熱量ある演技が全篇に渡り、いっときも途切れず満ちている。マルチカメラの編集技法を使わずに、決め打ちしてワンカットワンカットを的確に抑えている。
ハウス・オブ・ダイナマイト(キャスリン・ビグロー)

ドラマのリアリティと現実が重なる臨場感で、息もつかせず一気に観せる。3パートに分けることで、人物の背景を豊かにし、状況を3倍複雑にする。「もう詰んでいる」という現実を、真っ正面から主張する姿勢に打たれる。
チェンソーマン レゼ篇(原作:藤本タツキ)

この恋愛描写は、海外で理解できるのかー、と思いながら観始めたが、どんどん、これは海外の人びとには新しー! つくれねー! と変わってゆき、後半のアクションに至っては、Marvel を越えているし、『スパイダーバース』に匹敵する。ジャパニメーション恐るべし!
つくりたい映像作品は2つ。『NVC』と『風の谷』。
仮題) NVC

『NVC』 のほうは、『NVC(ノンバイオレント・コミュニケーション)』の人と人の関係性のあり方をテーマに、具体的な事件は『それでもなお、人を愛しなさい』の提言を材に取りたい。レギュラー3~5名に、主役であるゲストを2名くらい置いて、30~40分×3本のオムニバスにしたい。長野市ロケ。

クライマックスは、フィルム時代のコマ撮りを想起させる撮影で構成し、「NEO-ANIME」がキャッチコピーになる感じ。『TENET テネット(2020)』の逆転やスローモーション、『時をかける少女(1983)』のスチルカメラによるコマ撮り、そして、原点の『マイク・ザ・ウィザード(1988)』をイメージしている。
仮題) 風の谷

『風の谷』は、群像劇で、3~5人の人物がおのおの独自に試みているコミュニティでの行動に焦点を当てた、「理想郷」を追い求める話にしたい。『ティール組織』の並立した集団のあり方と、『「風の谷」という希望』から空想する未来を組み合わせた、「痛み」のある2時間越えの長篇にしたい。ロケ地は、小諸市や佐久市の東信(北佐久)地区で。

イメージしているのは、群像劇としての『マグノリア(1999)』や『クラッシュ(2004)』、閉鎖空間としての『ヴィレッジ(2004)』。群像劇を、最後のどこかで交わらせたい。