浅間山の写っている映画を集める試み
長野県の軽井沢町・御代田町、群馬県の嬬恋村に接する、浅間山の見える場所にちなんだ、浅間山の写っている映画のキャプチャー画像を、ここに収集してゆくことにしました。たまたま観た順で、随時、追加してゆきます。
弥太郎笠
監督:マキノ雅弘/1952/新東宝=新生プロ
舞台は松井田宿(群馬県松井田町)。すぐ西に浅間山が見えるという設定。主演は鶴田浩二と岸惠子。この実景には、二人は出てこないので、別撮りか、別の作品からの流用。3枚目の橋は、長倉神社(軽井沢)の前を流れる「湯川」に掛かる太鼓橋。
マキノ映画らしく、踊りのシーンが延々と続く。そのお祭りの歌詞。
♪ どこの誰かに 恋こがれてか
今日も浅間が 身を焦がす
♪ 来るか来るかと 松井田けれど
誰も来もせで 夜が明ける
♪ 峠越えれば 浅間の山よ
信濃追分 別れ行く
旅は気まぐれ風まかせ
監督:田坂勝彦/1958/大映
沓掛宿(中軽井沢)が舞台。恩のある没落した善人の親分を助け、悪賢い今は宿場を牛耳る親分を叩きのめす、オーソドックスなお話。主人公は、市川雷蔵。オープニングタイトルと、エンドタイトルにのみ、浅間山が写る。3枚目は、八ヶ岳、手前に平尾山。
エンドタイトルの唄は、三船浩。
♪ 残る未練を振り捨てて
ままよ 男と 駈け出せば
浅間おろしが 身に沁みる
風来坊探偵 赤い谷の惨劇
監督:深作欣二/1961/ニュー東映
深作欣二の監督デビュー作。千葉真一の初主演作。雪山に墜落したセスナ機を追って、謎の死を解明するチバちゃん探偵。残雪のある場所を求めて、ロケは、北軽井沢から嬬恋村へ。(群馬県で撮影)
まだ開発が進んでいない、浅間山の北山麓。まるで富士山の御殿場か北海道のような雄大な高原で、馬を駆り、銃が鳴り、ダイナマイトが炸裂する。地元でこんなアクションが可能だったなんて、目から鱗っ!! (撮影は飯村雅彦)
カルメン故郷に帰る
監督:木下惠介/1951/松竹
草軽電気鉄道の映像記録として有名だが、浅間山の麓の小学校もなかなか良い味。
ロケ場所は、浅間牧場(長野原町)と千ヶ滝小学校(軽井沢町)。
博士の愛した数式
監督:小泉堯史/2006/アスミック・エース
黒澤明のスタッフが切り取った、小諸。小諸城址。本丸跡の石垣を望遠で横移動。
本町通り(北国街道)の東側半分を望遠で。奥に光岳寺。(浅間山はでません)
男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日
監督:山田洋次/1988/松竹
平成になる前の、昭和の小諸市をピックアップ。
小諸駅前。城の模型、ありましたね。千曲バスの肌色もなつかしい。
小諸ステーションホテル(1Fはみやげ物屋)から鹿島町。上田秋和行きのバス停。
セット撮影と別撮りでインサートされる浅間山。
もどり橋。わざわざ煙を焚くのが、山田組のこだわり。
オープニングのクレジットで、小諸のお祭り風景をどう組み立てているか。
新しき土(侍の娘)
監督:アーノルド・ファンク/1937/ドイツ・日本
日本初の合作映画。浅間山の噴火と、原節子。
愛怨峡
監督:溝口健二/1937/新興キネマ
別所温泉と丸子劇場でロケがおこなわれたと、上田フィルムコミッションのサイトには書いてあるが、この両側から迫った山並みは、別所や丸子ではないような? 雪を求めて、山の奥へ入ったか?
シナリオ(脚本:依田義賢)には「遠く日本アルプスのみえる温泉町」とある。ここに来る前に「小諸の温泉でのぼせた」と言っている。