インプロ 参考文献と演技書
とりあえず、手元にある、インプロ本や演技書を、並べてみました。本棚だと、なにがあるのか、わからなくなってしまうので、自分の憶えとしての、一覧です。
インプロ/コミュニケーション・ゲーム






「インプロ」という名称を広めた絹川友梨さんの本は、豊富なゲーム紹介やワークショップでの使い方が書かれていて、「応用インプロ」のマニュアルとして優れています。






キース・ジョンストンの教えにフォーカスして、実際のワークショップの再現を、誌上で試みた今井純さんの本は、ワークの意図やどこに着目すべきかを、具体的に示してくれます。






「シアターゲーム」や「インプロ」と呼ばれる、俳優の訓練に使われているエクササイズは、「アイスブレイク」や「学級ゲーム」「グループワーク」として、学校や企業のなかで、ますます拡がっています。






最近は、「アクティブラーニング」や「ファシリテーター」のスキルとしても、注目されています。






実践で体験するものなので、日本語の文献が少なく、教育関係に片寄り、パフォーマンスとしてのインプロ本は、ほとんど翻訳されていません。






演技書・劇作書






初期の演劇書には、本質的な指摘が記されていることも多く、貴重です。スタニスラフスキーの著作は、演技術だけでなく、劇作の教科書としても優秀。






アクターズスタジオのメソッドは、リアルな演技において、50年代以降の映画界で、重要な役割を果たしました。トラウマを呼び込む可能性があるにしても、自己と向き合うことが、アートには不可欠だと思うので。






マイケル・チェーホフのムーブメントと、サンフォード・マイズナーのレペティションが、俳優訓練として好きです。エクササイズとして、使っています。






日本劇作家協会が出版したシリーズは良書が多いのに、絶版ばかりで残念。入手できないものは、図書館で読みましたが、その入手できないやつ(このリストに無い本)が、良書!!






ヨーロッパのトレーニングは、身体性を重視したものが多く、心を病まないのが良いですね。私は映像側なので、ハリウッドのメソッド・アクティングのほうが好きなのですが……。(繰り返せない演技の方が貴重だと思う)





演出や演技は、アクショニングで目的を明確にし、視覚化してゆきます。心理的安全性や集団創作が、注目される時代になりました。対立と葛藤がドラマの基本だったりするので、非暴力が果たして可能なのかと、考え込んでしまいます。



