映画に大事なのは、残酷であること

映画ストーリー,画質比較

映画において大事なのは、生きてゆくことの 残酷さ に向きあうことではないか?

私が最初に「残酷さ」を感じたのは、『サード』だった。ラストで 2B が主人公に1周遅れながらも、走らねばならないシーン……。そして『東京物語』で、ひとり残された笠智衆……。(このことは、過去の投稿に書いた)

心に残る映画が、残酷 であることを決定づけたのは、木下惠介監督の作品群だった。

『カルメン故郷に帰る』木下惠介(1951)

カルメン故郷に帰る』で、主人公のリリー・カルメンは、ストリップで故郷の人々を啓蒙できたと、誇りに満ちて東京へ戻ってゆく。ストリップは卑俗な芸であり、それを芸術だと信じているのは、リリーだけだと気づきもせずに……。嗚呼……残酷だな〜ああ〜〜

そして、『二十四の瞳』の、字幕……、

『二十四の瞳』DVD(旧盤)

彼ら自身の喜びや 彼ら自身の悲しみの中で!!!

「彼ら自身の喜び」や「彼ら自身の悲しみ」は、事実を的確に表している。
人は所詮、個であり、自分自身のことは自分自身しかわからない。……その通りだ。しかし痛い。
でもこれこそが現実であり、そこから生きる強さが生まれる。

私はこれを、前向きな残酷さ と定義したい。


2007年、『二十四の瞳』DVDは、デジタルリマスター版に変わった。フィルムの傷を消し、画面の揺れを止め、お化粧をしたように綺麗になった。しかし、デジタルの欺瞞にだまされてはいけない!!
息を呑むロケ撮影の雄大さを無くし、字幕も読みにくくなり、大事なディテールを失った。
以下、警告のために画質比較を載せておきます。

『二十四の瞳』DVD(旧盤)
DVD(旧盤)
『二十四の瞳』デジタルリマスターDVD
デジタルリマスターDVD
『二十四の瞳』DVD(旧盤)
DVD(旧盤)
『二十四の瞳』デジタルリマスターDVD
デジタルリマスターDVD
『二十四の瞳』DVD(旧盤)
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『二十四の瞳』デジタルリマスターDVD
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『二十四の瞳』DVD(旧盤)
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『二十四の瞳』デジタルリマスターDVD
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『二十四の瞳』DVD(旧盤)
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『二十四の瞳』デジタルリマスターDVD
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『二十四の瞳』DVD(旧盤)
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『二十四の瞳』デジタルリマスターDVD
デジタルリマスターDVD

……デジタルの欺瞞にだまされてはいけない!! (買うなら旧盤)